「育休を取りたいけど、本当に取っていいのかな……」そんな風に悩んでいませんか?
実は、男性の育児休業取得率は年々上昇しており、厚生労働省の「令和6年度雇用均等基本調査」結果によると2024年には40.5%まで伸びています。それでも「周りに取っている人がいない」「キャリアに影響するのでは」と不安に感じる男性は多いでしょう。
この記事では、実際に1年間の育休を取得した私の経験をもとに、男性が育休を取得する具体的なメリットと、よく心配されるデメリットの解決方法をお伝えします。
育休取得を迷っている方は、ぜひ最後まで読んで判断材料にしてください。きっと「取らない理由がない」と感じるはずです。
男性が育休を取得する5つのメリット
1. 夫婦関係が劇的に改善する
育休を取る最大のメリットは、パートナーとの絆が深まることです。
出産後の女性は身体的にも精神的にも大きなダメージを受けています。一般的には産後ママのダメージは全治2,3ヵ月の交通事故と同じともいわれています。そんな状態で男性だけが普段の生活を続けていたとしたら、どう思われるか想像できるのではないでしょうか。
そんな時にこそ男性が育児・家事を分担することで:
- パートナーの負担が大幅に軽減される
- 「一人じゃない」という安心感を与えられる
- 夫婦で協力して子育てする基盤ができる
実際に様々な調査でも、育休を取得した男性の大半が「取得して良かった」と回答しているデータもあります。
参考サイト:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000091934.html
https://curama.jp/other/magazine/2448/
2. 父親としての自信とスキルが身につく
育児は「やらなければ上達しない」ものです。世の中の固定概念で、ママのほうが育児が得意と思われがちですが、第一子であればママもパパも関係なく育児初心者です。任せっきりにするのではなく、積極的に育児をすることで育児は身についていきます。
育休中に集中的に育児に取り組むことで:
- おむつ替え、ミルク作り、寝かしつけが自然にできるように
- 赤ちゃんの気持ちがわかるようになる
- 「育児ができない父親」から脱却できる
初めての育児で不安や分からないことも多いでしょう。でも現代では書籍やネットなどに色んな先人たちの知恵が集まっています。
本ブログでも我が家の育児の攻略法について載せているので、ぜひ参考にしてみてください!
3. 子どもとの特別な時間を共有できる
人生で最も成長が早い0歳~1歳の時期を、そばで見守れるのは何物にも代えがたい経験です。
- 初めての笑顔、寝返り、ハイハイを目撃できる
- 子どもとの愛着形成ができる
- 後から「あの時もっと一緒にいればよかった」と後悔しない
この時期を逃すと二度と戻ってきません。お金では買えない貴重な体験です。
4. 仕事に対する新たな視点が得られる
育休中は仕事から完全に離れるため、客観的に自分のキャリアを見つめ直せます。
- 本当にやりたい仕事は何かを考える時間ができる
- 家族を養うという責任感が芽生える
- 効率的な働き方を意識するようになる
復職後は「家族のために頑張る」というモチベーションで、以前よりも集中して仕事に取り組める男性が多いです。
また育休中はある意味、会社で仕事をしていなくても収入が得られる、疑似FIRE状態とも言えます。もし巷で話題のFIREを目指しているのであれば、育休でシミュレーションしてみるのもよいかもしれません。
詳しくは[疑似FIRE生活]を読んでみてください。
5. 社会的な意義に貢献できる
男性の育休取得は、社会全体にとってもプラスの効果があります。
- 職場の男性育休取得の先駆者になれる
- 後輩男性たちが取りやすい環境を作れる
- 日本の少子化対策に貢献できる
「自分が変わることで社会も変わる」という意識を持てるのは、育休取得の隠れたメリットです。
実際に私の周りでも、自分が育休を一年間とって周りにアピールしたところ、周りからも育休を取りたいけどどうしたら良いかと相談されることが増えました。
皆さんも積極的に育休取得をアピールして、育休の輪を広めましょう!
よくある3つの不安とその解決方法
1. 「収入が減るのでは?」→ 育児休業給付金でカバー可能
解決方法:給付金を活用すれば実質的な手取り減少は少ない
育児休業給付金により、最初の6ヶ月は給与の67%、その後は50%が支給されます。さらに:
- 社会保険料が免除される
- 所得税・住民税が軽減される
- 実質的な手取り減少は20-30%程度
とはいえ、ミルクやおむつなど、育児費用が発生するのも事実です。我が家の場合の詳しい金額や実際の費用などについては、別記事「[育休中のお金事情]」で詳しく解説していますので、良ければ参考にしてみてください。
2. 「キャリアに悪影響では?」→ 法的保護があり、復職後の評価も良好
解決方法:法律で守られており、実際の影響は限定的
育児・介護休業法により:
- 育休を理由とした不利益な扱いは法律で禁止
- 原職または同等の職務への復帰が保証
- 昇進・昇格への影響も法的に制限
またメリットでも記載した通り、育休中は仕事から完全に離れるため、客観的に自分のキャリアを見つめ直せます。働かない期間が発生するため、同期と差が開いたりしてしまうことはありますが、むしろ育休中に資格取得や勉強をしてスキルアップしたり、思い切って転職活動をしてみるのもいいかもしれません。
長期的な目線で見れば、育休経験はいずれあなたのキャリアにとって必ずプラスになります!
3. 「職場の理解が得られない」→ 準備と伝え方で解決
解決方法:適切な準備と段階的なアプローチで理解を得る
職場の理解を得るコツは:
- 早めの相談(妊娠判明後すぐ)
- 業務の引き継ぎ計画を具体的に提示
- 育休の意義とメリットを論理的に説明
確かに突発的に育休を取得して現場を離れたりすると、自分がしていた仕事を他の誰かに補ってもらうことになるかもしれません。しかしそれは育休を取得したからではなく、適切な準備をしなかったからです。
具体的な上司への伝え方や社内調整の方法は、「[妊娠が分かってから育休開始まですること]」で詳しく解説しています。一緒に上司を攻略していきましょう!
育休取得の基本的な流れ
育休を取ると決めたら、以下の流れで進めましょう:
- 妊娠判明後すぐ:上司に相談
- 妊娠6-7ヶ月頃:具体的な取得時期を相談
- 出産1ヶ月前:会社に提出する必要書類の準備
- 出産後:役所手続きをなるべく早く行う
詳しい手続きや必要書類については「[妊娠が分かってから育休開始まですること]」をご覧ください。
まとめ:育休は「取らない理由がない」制度
男性の育休取得には、以下のような圧倒的なメリットがあります:
- 夫婦関係の改善と家族の絆深化
- 父親としてのスキルアップ
- 子どもとの貴重な時間の共有
- キャリアの見直しと成長機会
- 社会貢献という意義
一方、心配されがちなデメリット(収入減、キャリア影響、職場の理解)は、適切な準備と知識があれば十分に対処可能です。
育休は「取れるなら取った方がいい」ではなく「取らない理由がない」制度だと私は考えています。
あなたも勇気を出して一歩を踏み出してみませんか?
きっと人生で最高の体験の一つになるはずです。

次:育休を取るなら、一年とるべし!
さて育休を取る決意が固まったところで、次はどれくらいの期間で取得すればいいか悩むかと思います。もちろん最終的には家族と相談して、納得したうえで決めるべきですが、このブログでは名前の通り「一年育休」の取得を勧めています。
その理由については別記事で詳しく解説しますので、そちらも合わせて読んでいただければ幸いです。